いちばんだいすき
「それで…?」

美羽が聞く。

「それで残りのお世話をしたあと一緒に帰って、次の日先生に頼んでピョン吉のお墓参りに連れて行ってもらったの」

道端でつんだ小さな花。
白い息。
手を合わせる横顔。


「それってもういい感じなんじゃない?」

「そんなことない。二人とも動物が大好きだってだけだよ」

「それでそれでっどうするの?」
「もうすぐバレンタインデーでしょ…?」

「一緒に手作りしよっか?」
「うん!!」


バレンタインデーは来週の月曜日。

土曜日に買い物に行って、日曜日に美羽の家でつくることになった。

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