白銀の女神 紅の王
私は貴方達を信じていいの…?
優しく接してくれるウィルやニーナ、デューク。
そしてシルバの顔も浮かぶ。
そんなこと皆の心を読めば分かる事だけれど…
人の心を読まなければ安心できない関係に“信頼”などない。
シルバやウィル、デュークの様に真に固く結ばれる絆は自分自身で作らなければならないのだから。
例え仮初めの妾でも、皆の優しさは本物でしょう?
だったら私は信じる。
昔のようにただ怯えるだけじゃ何も生まない。
まだ人の目は怖いけれど…
私に優しくしてくれる人もいると分かったから。
まずはその人達を信じる事から始めてみよう。
そんな事を考えながら、意識はまどろむ。
そして数分後には夢の世界に旅立った。