白銀の女神 紅の王
エピローグ
ある国に、この世の者とは思えない能力を持った少女がいた。
人に恐れられ、両親からも見放され…
愛も知らずに育った少女。
しかし、少女は冷酷な王に出逢って変わった。
痛み嫌っていた能力に愛おしさを感じ。
消えてしまわないでと願った。
少女の全てを変えたのは冷酷な王。
そして、その王を変えたのも少女。
いつしか…お互いを愛し始め、惹かれあった。
例え能力がなくとも。
例え言葉にしなくとも。
そこには揺るぎない愛があった。
少女の物語はこれで終わりではない。
むしろこれが始まりだ。
少女のゆく道にはたくさんの試練があるだろう。
けれど、二人なら乗り越えていける。
今、確かな愛で結ばれた二人になら…――
END