白銀の女神 紅の王
「どうもそいつらの親の背後にはギルティス王国がいるようだ」
「ギルティス王国!?」
デュークの言葉にウィルが驚愕する。
チッ……
心の中で悪態をつく。
ギルティス王国がバックについているとなると厄介だ。
「それは確かな情報なんだろうな?」
「あぁこいつらがそれは快く話してくれたぞ?」
デュークが艶然と笑う。
“快く”という言葉を強調して…
それにウィルが呆れた顔をして問う。
「デューク、貴方一体どんな拷問をしたんですか?」
「知りたいのか?」
すかさずウィルの「遠慮しておきます」と言う言葉。
どうせえげつないやり方だろう。
デュークにかかれば口を割らない者などいないとさえ言われ、恐れられている奴だ。