ナンパ男との恋２

「春菜ちゃんのお母さんって
おもしろいね。」

「え？あー・・
今日は　ごめんね。本当・・・」

親子の会話を聞かれた
数時間後に
会う約束をしてしまった事を
少しだけ後悔したけど
笑いながら
そう言う竜希くんを見ると
安心した・・・

「彼氏忘れるために
解約したの？」

「忘れる為っていうか・・・
一区切りとして・・・」

「そっか・・・・
もし、整理がついたのなら
その・・・春菜ちゃん
俺と　これから・・・
先も付き合ってくれる？
まだ気持ち的に無理っぽい？」

そんな簡単に
気持ちの整理なんてつかない・・・

輝樹の事だって
まだ、忘れられそうにない・・・

そんな私の心を読み取ったかのように

「元彼の事　無理して忘れなくてもいいから・・・
俺の事　好きになれなんて言わないしさ・・」

こんな中途半端な気持ちのまま付き合い続けるという事が
どんなに相手にとって残酷な事なのかって事くらい・・・

逆瀬川くんの時に
痛いほど分かったから・・


「そういうわけにはいかないよ・・・」

もう　人を傷つける事を　
繰り返したらいけない。