ナンパ男との恋２

「あー・・・口の中が
キズだらけだ・・・
痛いでしょう？」

いろんな所が痛すぎて
どこが痛いのか
自分でも分からないけれど・・・

「いえ・・・そんなに
痛みはないので
大丈夫です・・」

「まったく・・・
輝樹がいながら
春菜ちゃんが　こんな事になるなんて・・・
本当・・・
うちのバカ息子のせいで・・」

完全に
誤解されてる・・・

「私が勝手にした事なんで・・・
輝樹は　全然
悪くないんです・・・
すいません・・・」

「庇わないでいいんだよ。
女の子なのに・・・
こんなケガさせられて・・・
明日　もう少し腫れるだろうから・・・
消炎剤と鎮痛剤渡しておくから
飲みなさい。」

私が　いくら
輝樹は関係ないと言っても
まったくと言っていいほど
信じてくれず・・・

輝樹も否定すればいいのに
何も言わない・・・

消毒をしてもらい、
薬をもらい
輝樹の家へと向かった。

まったく話そうとしない輝樹・・・

怒ってるのだろうか、
呆れているのだろうか・・・

嫌われたら　どうしよう・・・

そんな不安ばかりが押し寄せる。