ナンパ男との恋２

「とりあえず、座って・・」

お母さんが
２人をイスへ座らせた。

「貴様が　春菜を叩いた奴か」

怒りの形相で
翔くんを睨みつけるお父さん。

「本当、すいませんでした！」

そう言いながら
翔くんが
あの日　あった事を
説明した。

そして、ただ一言
翔くんに

「許すつもりはない。
二度と　娘の前に現れるな」

そう　力強い口調で言うと

「で、お前は
何しに来たんだ」

輝樹に向かい
不機嫌な声で問いかけた。

「こいつに、ちゃんと
謝らせたかったので・・・
それと・・・」

・・・・・・・・・

「春菜を・・・
連れて行かないで下さい」

予想もしなかった
輝樹の言葉に
みんな言葉を失った。




「お前も、娘の前に
二度と現れるな」

そう言いながら立ち上がろうとした時
お母さんが　お父さんの腕を引っ張り

「いい加減にして。
逃げないで　ちゃんとして下さい」

少し戸惑いながらも
お父さんは
お母さんの迫力に負けたのか
再び腰掛けた。