ナンパ男との恋2
いけない、いけない。
一緒に暮らせるだけでも
すごく幸せな事なのに
私ってば
どんどん 欲張りになってくる。

ようやく 10時前になり
鍵を閉め、出かけようとすると

「こんにちわ」

隣の人のようだ。
少し 派手なスーツに
酔っ払ったような表情の
お姉さんに ちょうど
出くわした。

「あ、こんにちわ。」

そこで 思い出した・・・・

引越しの挨拶をしてない事に・・・

「あ、あの
昨日、隣に越してきました!」

「は~い、よろしくね~」

そう一言言うと
中へ入ってしまった。

そういえば・・・

お母さんが
両隣の人には挨拶しに行けって言ってたっけ・・・

何か 手土産?いるんだよね・・・

ついでに買ってきて
後で また
挨拶に行かなくちゃ・・・

でも・・・
名前何て言おう。

佐々木です?
久保です?

そんな事を考えながら
買い物を一通り済ませ
抱えきれないほどの荷物を持ち
家路へと急いだ。 
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