ナンパ男との恋2
挨拶の品を持って
さっきのお姉さんの部屋のチャイムを鳴らすけれど、反応なし・・・

寝てるのかもしれない。

輝樹が帰ってきてから
また行けばいいかな・・・

今度は反対隣の方へ回り
チャイムを押した。

「はい?どちら様?」

扉の向こうで
優しそうな声がする。

「あ、あの
昨日 隣に越してきたんですが、ご挨拶に・・・」

「それはそれは
ご丁寧にすいません」

出てきたのは 優しそうなお婆ちゃん。

「これ・・・
良かったら どうぞ」

差し出した 乾燥ソバを受け取りながら

「あらあら・・・
ありがとうございます。
井上と言います。」

丁寧な口調で
深々と頭を下げた。

「わ、私 佐々木と言います。
あと、一人は 
仕事に行っていないんですが
久保って言います。
うるさいかもしれませんが
よろしくお願いします」

しどろもどろで
何とか言えた・・・・

あとは・・・
朝会った お姉さんに挨拶して・・・

何でも自分達でしないといけないから 思ってた以上に 大変だ・・・



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