ナンパ男との恋2
もう・・・
はっきり 断りきれない自分が嫌・・・

「へぇ・・・・
黒が多いんだね」

部屋を ジロジロと
散策している。

あんま、いい気分ではない・・・

ドスンと ベッドに座ると
足を組み
たばこを取り出し

「あ、ねぇ コーヒーない?」

「ないです」

本当は あるけど・・・
何か 嫌。
たぶん 私は 根性曲がってるかもしれない。

「ないの?輝樹飲むでしょ?」

輝樹が飲むから
飲ませたくないんだけど。

「ねぇ、いくつ?」

大きく煙をはきながら
上から目線の物言い・・・・

「もうすぐ・・・
18です」

本当は まだ 2ヶ月以上先だけど 何か 17って言うのと もうすぐ18って言うのは 全然 違う気がした。

「ふっ、18?
輝樹も 随分 お子様好きになったわね~」

たばこの火を消しながら
完全に バカにしてる表情・・・

「どのくらい付き合ってるの?」

「1年半くらい・・・」

「1年半?私と
かぶってるわね。」

そんな事・・・
昔なら 日常茶飯事だ。

「過ぎたことは
気にしてないですから。」

今の輝樹は
昔と全然違う。

私自身が 分かってるからこそ

自然と そう言い返せた。

けど・・・

「ふふ、何か かわいそう。」

この人には
強がりだと思われたようで
哀れみながら笑っている。

きっと

私より 性格悪いような気がする。



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