ナンパ男との恋2
思い出せないというか・・・
考える余裕がないというか・・・

こんなダメダメ状態のまま
いつの間にか
また眠ってしまってる私は
本当、心底
どうしようもない奴という以外言いようがないだろう・・・




「春菜、平気か?」

大きい手が
私の額を覆い
心配そうな顔で
覗き込んでいる。

「あ、うん・・・・
ごめん・・・」

きっと
すごく迷惑かけた・・・

記憶が曖昧だけど
迷惑かけた事だけは
たしかな事だ・・・

「ん・・・そんなのいいから
何か飲むか?」

静かに頷くと
少し笑いながら

「何か買ってきてやっから
おとなしく寝とけな」

そう言いいながら
頭を優しく撫でると
部屋を出て行った。

あぁ・・・
また どんどん
輝樹を好きになって

また・・・
どんどん、

・・・苦しくなる。


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