ナンパ男との恋2
10分もせずに帰ってきた輝樹の手から渡された物は
私、どんだけ飲んで
どんだけ食べるの?っていうくらいの量の
ジュースや、水、パン、サラダ、デザート・・・
少し考え込む私に
「まだ そんな
食えそうな気分じゃねぇか?」
「ううん、もう大丈夫」
本当は、
まだ ちょっと
気分悪いけど
袋の中身を見ながら
ヨーグルトやプリンを発見すると
どんな顔して買ったんだろう・・・
なんて考えて
具合の悪さよりも
うれしさの方が大きい。
プリンを1つ手に取り
食べ始めると
「俺にも食わせて?」
なんて
顔を必要以上に近づけてきたと思ったら
私の唇の中に
輝樹の舌が入り込み
両手がふさがってる私は
もがくことしかできない・・・
ようやく唇が離れ
「うん、美味いな」
「食べる・・・?」
と 手に持っているプリンを差し出すと
「ん、いらねぇ。
口移しならもらうけど?」
口移しって・・・・
もう、どこからが
冗談なのか
未だに 判断できないし・・・