ナンパ男との恋2
「酔っ払ってる時の事だからな?」

頷き、輝樹の顔を見ると

「他の男に
抱きついてただけ」

そう一言言うと
顔をそらし
複雑な表情をする。

「抱きついてたの?」

まったく
覚えてない・・・

「隣にいた男覚えてるか?」

「私の?」

「あぁ・・・」

「あ、うん・・・」

「俺が戻ってきた時
そいつに 抱きついてた」

「え・・・・
抱きついてたって・・・」

「気づいて
すぐ引き離したけど
それでも
そいつのとこに
また行こうとしてた・・」

「輝樹のとこじゃなくて?」

「あぁ、俺よりも
あいつの方が
良かったんだろうな・・」

「っ・・そんな事」

あるわけない・・・

そう言いたいのに・・・

記憶がない私には
否定もできない・・・・



< 47 / 295 >

この作品をシェア

pagetop