ナンパ男との恋2
第五章 気のせい?
「美香・・・・
私、どうしよう・・」

深夜、輝樹に
家まで送ってもらい
一人で どうしたらいいか分からず
気づくと 美香に電話をかけている私。

「こんな夜遅くに春菜から電話なんて嫌な予感しながらとったけど、ビンゴみたいね・・・
また彼氏の事で何かあった?
っていうか、今どこ?」

「家・・・・・」

「んじゃ、うちに来れる?」

「うん・・・・」

「じゃあ、泊まりおいで。
学校の物も ちゃんと忘れずに持っておいでよ」

明日まで待てば
学校で会えるのに
こんな夜遅くに
美香の家に押しかける自分は
本当、身勝手そのもの・・・

そんな私を
心配そうに迎えてくれる美香・・・

「まーったく!
何でお酒なんて
飲んだのよ。
本当、バカなんだから!
だいたい春菜は
注意力が足りないんだってば。
すぐ他人を信用するし、
流されやすいし・・・」

こんな説教も
本当に 心配してくれてる証拠だ・・・

だから、反論もできず
母親に怒られる子供のように
うつむき、

「ごめん・・・・」

としか言えない・・・・
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