ナンパ男との恋2
かと言って
別れる勇気もない。

「ごめんごめん、
そんな深刻に考えないでよ。
ただ、春菜ちゃん
しんどそうだからさ。
さてと・・・・
まだ11時前だし
今度は どこ行こっか?」

「ありがとう・・・」

「お礼言われるような事はしてないんだけどな~
ま、いっか。
じゃ、お礼に 今夜は 
俺の遊び相手になってよ?」

「私が遊んでもらってるっていうのが 正しい気するんだけど・・・」

「あははは、気にしない、気にしない。
どっか行きたい所ある?」

「んー・・・思い浮かばない・・・」

「じゃあ・・・そうだなぁ・・
夜景とかは?
行った事ある?」

「輝樹と何回か・・・」

「また久保かぁ・・・
やっぱ、行く所 ダブるもんだな~
そうだなぁ・・・あとは・・
俺ん家来る?」

「え・・・・
亮くんの家・・・は
ちょっと・・・」

「だよねー・・・・
やっぱ
俺って信用されてないし・・・」

「そ、そんなんじゃなくて・・」

「いーよ、いーよ・・・
別に気にしないし・・」

「違うんだってば・・・」

美香にも、輝樹にも
私は注意力が足りない上に
流されやすいと散々言われてるからこそ、気をつけなくちゃと思って・・・
信用してるのに、してないって思われるのは嫌だし
何より、亮くんとしては 嫌な気持ちになるだろう・・・

「じゃ、じゃあ
亮くんの家行く・・・」

「でも、嫌なんじゃないの?」

「ちがっ、迷惑かと思って・・」

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