ナンパ男との恋2
その言葉の直後、
私が被っていた布団が
大きくはぐられ
見開いた先に見たのは
輝樹の怒った顔・・・・

「お前、ここで
何してんだ?」

静まり返った部屋に
明らかに怒った声が響き渡る。

ゆっくり起き上がると

輝樹の隣に座っていた女の子と目が合った。

「なぁって!お前
何してんの?」

亮くんを押しのけて
私の隣に中腰で座り
怖い表情で見つめていた。

「俺が泊まれって言ったんだから、春菜は悪くねぇだろ」

亮くんが 横から口を開くと

「お前だまれ。俺は
春菜に聞いてんだから」

「そう言っても
お前の そんな態度じゃ
冷静になれてねぇだろう」

「は?俺 冷静だし。
つーか、亮、しゃべんないで。
俺 かなり
いらついてるし?」

・・・・・・・・・・

誰も何も話せないような雰囲気だ・・・

「つーか・・・・
春菜、お前
今すぐ 着替えろ」

そう言うと
私の服を投げ渡された。

投げ渡された服を持ち
脱衣所へと向かいながら
頭の中は もう
パニックどころじゃない・・・

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