ナンパ男との恋2
「じゃあ・・・どうして
私だけじゃダメなの?」

「前も同じ事言わなかったか?」

「だって・・・・
輝樹、毎回
ごまかしてばっかじゃん」

「そうか?
誤魔化してるつもりなんて ねぇんだけどな・・
分かった、
なら、春菜は 俺にどうなってほしいんだよ?」

「ただ・・・・
他の女の人と会わないでほしいだけ・・・」

この一年
ずっと言い続けてるけれど・・・

「だから、前も言ったけど
それは俺なりに努力してるって言ってんだろ」

努力って・・・・

「いっつも、そう言って
1~2ヶ月で
結局、元に戻るじゃん・・」

「まぁ、そうだな・・・」

「私だけじゃ
物足りない?」

「いや?俺は
春菜しか好きじゃねぇしな」

「意味分かんない・・・・
言ってる事と
やってる事
全然違うじゃん・・・」

「へぇ・・・・
春菜も言うようになったもんだな。
俺も 好きで
他の女と会ってるわけじゃねぇし」

少しずつ
険悪な雰囲気になってきてるけれど・・・

いつもなら
ここで 私が折れて
あやふやなまま話は終わるけれど

このままじゃ
いけない。

ちゃんと最後まで
話しなくちゃいけない・・・
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