ナンパ男との恋2
第八章 ケンカ
「で?そのまま飛び出して
うちに来たって事?」
美香の 大きなため息が
部屋に響いた。
「だって・・・・・
浮気を正当化するんだもん・・・
あげくに 別れるとか・・」
「だーかーらぁ・・・
別れろって
何百回言えばいいわけ?」
「だって・・・・」
「あーもう!
だってだって って
春菜、ガキじゃないんだからさぁ。
別れないんなら
甘ったれるのも いい加減にしな?」
「こ、怖い・・・」
お母さんに怒られるより はるかに怖いと思ってしまう私は やっぱり甘ったれなのかもしれない・・・
「はぁ・・・・もう、
で?これからどうすんの?」
「考えてない・・・」
「要するに、春菜は
後先考えず、ひとまず
逃げればいいかって
飛び出してきたわけね?」
「はい・・・」
「まーったく・・・
別れるの?別れたくないの?
これからも浮気を黙認していくの?
処女のまま黙って付き合っていくの?
これからどうすんの!」
「・・・どうしよう・・
浮気なんて嫌だよ・・・
でも、別れたくない・・・」
半泣きの私を見ながら
また大きなため息をつき
「あー、もう 分かったから・・
私も言いすぎたし。
一緒に考えてあげるから
そんな顔しないでよ・・・」