from you

俺たちは学校が違ったから一緒に帰るという機会は全然なかった

でも、電車の方向が一緒だったからホームで会うことはあった



俺は学校が早く終わったから灰谷の学校へ向かった

終わるのを待って一緒に帰ろうとした



...ざわざわ

校門から出ていく人が増え、その中に灰谷も見つけた


「っ!!」

俺に気付いたらしく驚いた顔をして俺の方へ来た

「梓くん、どうして!!」

「いや、学校が早く終わったから...」

「ありがとう!!わざわざ...嬉しいよっ」


灰谷が微笑む

その顔を見れただけでも俺はかなり嬉しかった


でも...

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