from you

「じゃあ梓くんと和泉、先に帰るから」

「あっ、また明日ね!!」


私たちはそれぞれそう言って教室を出た



「...ごめんね、りせは...。何も言わなくて」

今さらだけど、私はりせはに過去のことを話したことは全然なかった


「気にしてないよ。でも...やっぱり八重の口から聞きたかったな...」


「うん、ごめん....。

私、昔は確かに梓くんのことが好きだった

でも今は分からないんだ


梓くんにはりせはも居るから...
それに梓くんも私のこと全然気にしてないし」


「うん」

りせはは頷いただけでそれ以外は何も言わない


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