俺とあいつ
「あ、あの私死神じゃないですか。それで、今順番があなたに回ってきていて…」
「ちょ、ちょっと待った!」

流れなど気にせずに説明をしようとする彼女を制した。

「え………っと。んー……死神?」

そう問いながら目の前のそいつを指差した。コクッと頷く死神。

「OKOK。で、君は俺を殺しに来た」

また頷く死神。
人間は理解できない状況に陥ると無意識に口を開ける、と何かの論文で読んだことがある。現に今自分がそうだった。

「え……っと、なんで?」
「順番です」
「順番」
「はい。死ぬ順番」
「そんなのがあるんだ」
少しキョドキョドしながらも淡々と彼女は話を進めた。
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