青空。

由香との別れ

ある日、由香が突然退職届を出したのだった


私はどうして由香が辞めたのかわからなかった






その日の夜、由香を誘って食事に行った



「ねぇ由香、どうして会社を辞めたの?」


「志保には関係ない事だから、心配しないでいいよ…」


「由香、嘘ついてるでしょ?」


「嘘なんかついてないよ~」

由香はわざとらしく笑う
絶対私に嘘をついてると思ったけど、私も由香に嘘をついてるからおあいこだ…


「由香が話したくないなら、これ以上は聞かないよ…でも、今度は嘘つかないって約束しよ!」


「ありがとう志保……約束するね」


「でも、由香これからどうするの?由香も私と一緒で寮暮らしでしょ?就職先も決めないと…」


「その事なんだけど……兄さんに相談したら、兄さんの働いてる所で働いて大丈夫みたいで
家も兄さんが借りてる所で住ましてもらうから大丈夫なの」



「そっか……優しいお兄さんだね…でも由香がいなくなるのは寂しいよ……」


「志保……ごめんね…
これからは志保が泣いてても、そばで抱きしめる事が出来ないけど
近くで働けるみたいだからきっと会えるよ
これ、私の連絡先だから、何かあったら電話してね…」


「うん……由香ありがとうね」






正直に言って、由香が辞めたのは凄くショックだった
今まで順にされていたことを乗り越える事が出来たのは由香がいてくれたからだった







由香が会社を辞めた理由を知るのはしばらく後の事だった


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