君と二人で
「あっ!ごめんっ!!思ったより日誌かかってさ・・・」


「いいよ別に一緒に帰られるだけで十分だから」



「そっか、でもごめんな~。こんな寒い中待たせちゃって」



そう言って私たちは歩き始めた。


今日の出来事

うれしかったこと


お互いに何でも話した。


楽しくて、笑って、いつの間にか自分の家付近にいたことに気付かないくらいあっという間だった。




玄関の前に来ると彼が手を差し伸べた。


「手、だして。」


そう言われて手を差し出した。

彼が私の手の上にポンっと手を置いてギュッと握った。

「?」


「こうしてると、昔から落ち着くんだよね」


「へ~、てか、ユキの手温かっ!」


「違う、多分お前が冷え症じゃねぇの?」

「え~、そうかな!?」

「ははっ!」

「ホントに、こうしてると私も落ち着いてきた」

「そっか。だったら明日も手袋いらねーな♪」


もう片方の手もギュッと握った。
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