僕の君へ。
さよなら。-司-


俺は、お前を笑顔にすることが出来ないのかな?
だって、お前は俺と出会ってから泣いてばかりだし、
俺のために苦しんでる・・・。
だったらいっそのこと、別れてしまおうか。

「ーい!おーい!」
「うわっ!!」
「わっ、本気でびびった?ごめん。ごめん。」
「心臓止まるかと思ったぞ?」
「それよりどうしたの?ボケーっとして。」
「なぁ、桃香。お前、僕といて苦しくないの?」
「え?いきなり何言ってんの??苦しいわけないじゃん!」
「じゃあ、なんで目赤いの??どうせ廊下で泣いてたんでしょ?」
「ーっ!!」
図星だ。ほら俺はは泣かせてばっかりだ。
無理して作る笑顔は正直俺が苦しくなるばかり。

「それは、早くよくなるおまじないだからいーの!!」
「はっ、泣くことがまじないって笑わせてくれるよなー。」
「だったら司が早く病気治して遊園地に連れて行ったら泣かなくなると思うよ?」
「じゃ、はやいとこ治さないとな♪お姫様のご機嫌が悪くなる前に。」
「もー!!そんなこと言わないの!!」
「わかった。治ったらお前を一日中遊園地で遊ばせてやる!!」
「えっ!!ホント!!??」
「あぁ、約束だ、、、。」
ごめん。桃香。
俺、約束守れそうにないや・・・。






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