僕の君へ。
どくん。

「ーっ!」
最近発作が多くなってきた。
もしかして俺もぅ死ぬのかな??

ははっ。遊園地行きたかったな・・・。

「こら!そんなこと考えない!!」
「は?」
「俺はもぅ死ぬって独り言は自分の中で言ってください。またモモを泣かせるつもり??」
「ごめん、ごめん。」
「ほんと頼むからこんなこといわないで・・・!」
「じゃあさ外言って看護婦さんか医者呼んできてくれないか?」
「えっ、もしかして発作ひどかったりする?」
「やっぱ桃香には隠せねーや。」
「わかった!!今すぐ呼んでくる!」

俺も気をつけねーと。考えたことを口に言うクセ。
また桃香に怒鳴られちまう。
ま、一番生きてるって実感できるのも怒られてるときとか笑ってるときだからなー。
俺にとっては嬉しいことだし、まぁいいか。

コンコン。
「司?先生呼んできたよ?」
「おぅ、ありがとな桃香。」

「それじゃあ・・・司くん。ちょっといいかね?」
「なんすか?」
「発作は今日で何回目かね?」
「発作というよりドクンッって感じなんすけど、今日はさっきので3回目です。」
「・・・3回か・・・。」
「先生。単刀直入に聞きますけど、」
「なんだね?」
「俺はあとどのくらいですか?」
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