___死神だ」
雨と夜
雨が降っていた。
ざあざあと、雨は止む気配無く降り続いていた。
それは深夜のことで、白い街灯の光が弱々しく、濡れたアスファルトを照らしていた。
雨と同様、夜もこのまま一向に明けそうになかった。
永遠に、隠れた月はその場所からどこうともせず、朝日も姿を現さないだろう、きっと。
< 1 / 14 >
メニュー