天使と悪魔~2つの顔を持つ男~
それは異性を知らなかった千里にはあまりにも衝撃的過ぎた。
だが今となっては、
自らの舌を相手の舌と絡ませるほどにまでなっていた。
「俺の上に乗れ」
何の迷いもなくその言葉通りに動く千里。
男はテーブルから足を降ろし、
千里を片手で支えながらにたっぷりとキスを与えていく。
そして空いてる手をスカートの中へ滑り込ませると、
そっと下着の奥へ指を入れた。
「ぁんっ…!」
男の指に敏感に反応した千里は背中を大きく反らす。
「これだったらすぐに入るな」
スカートの中から手を出した指の腹には艶めく液がついていた。
息を荒らし、男の動きに機敏に反応する千里を見ながら、
男はゆっくりと自分の分身を、千里の入口をこじ開けるように入れていく。
そして根元まで入れるとそのまま千里を大きく揺さぶり始めた。
「――あっ、んぁあっ!」
淫靡な音を立てながら激しく動く2つの体。
千里は男の全てを全身で受け止めながらいやらしく鳴いた。
揺れる体の振動で、
テーブルに置いてあった教材等の荷物が床へ落ちる。
そこには、見覚えのあるノンフレームの眼鏡が当然のように置かれていた。