呪いの手紙

「みさ、みさ！」

『んっ？』

「ん？じゃないわよ！」

『痛いって織姫！』

織姫(おりか)

私の親友。

「なんか懐かしい感じする。」

『？』

「昔の4人で帰ってた時もこうやってあたしが美沙を引っ張ってたよね。」

あぁ。

昔確かに昔もこんな感じだった。

毎日4人で騒いでて…。
今は2人だけと…。

『もう帰ろ。』

「うん…。」

どことなく居心地の悪い空気が流れ始めたからさっさと帰る事を勧めたのだ。

「みんなちゅーもく！！」
ビクッ

肩が揺れた。

あたしじゃない。

織姫の肩が揺れた。

「ほら皆集まって！」

皆の顔が険しくなる。

桜だ。

桜はイジメのリーダーみたいな子だ。

親がメチャメチャ金持ちだからこのクラスの権力を握っている。

転校させるなんてお手のものだ。