喜怒哀楽
カラオケまでアタシらは原チャニケで優香はケッタ。
近くのカラオケで合流して店前に原チャを止めていると後ろから誰かに声をかけられた。
「あれ?愛美じゃね?」
後ろを振り向くと1ヶ月前まで付き合っていた2個上の先輩、龍がいた。
「やっぱ愛美じゃん。久しぶりだなー。あれそっち誰?」
「千里。こっちは後輩の優香。」
「カラオケご一緒する?笑」
「やだ。そっち連れいんじゃん。まじ迷惑。」
「ご機嫌斜め?」
そりゃ優香がおるからね。
まあ別にそこまで嫌いじゃないけど。
やっぱり千里と二人のが楽でいいんだけど。
とは言えず。
言っても聞かない龍だから結局同じ部屋に入ることにした。
お金払ってくれるらしいしまあいっか。
歌い始めて1時間。
「あれ?愛美携帯鳴ってね?」
「まじで?聞こえん。あ、鳴っとるわー!!ちょい出てくる。」
うるさすぎて聞こえなかった。
携帯を開くと着信は親からだった。
アタシが学校に行かなくなってから親と顔を合わせるたび喧嘩になっていた。
アタシは親のことが大嫌いで家にもほとんど帰ってなかった。
そのせいで電話してきたんやろな。
と思って仕方なく出ることにした。
「もしもし?」
「あんた何しよるん?」
「何って?遊んどるんやけど」
「いい加減学校行きんさい。なまけるのも大概にしときや?もう帰ってこんでいいけえ」
「お前みたいなんがおるとこに帰るか!!!死んどけやあほ!!!」
はーうぜーし
たいがい親とかいらんって。
いちいち電話してくんなや。
いらいらして即効電話を切り
親を着拒して部屋に戻った。
「電話誰?男?」
「親やわ。帰ってくんなやってよ。いちいちうざいんやわ。」
「じゃあ今日はオールやね!!!」
「悪いけど気分悪いで先出るわー」
「いや待ってって」
千里が後ろからついて来てアタシの腕を取った。
「愛美出るならアタシも出るわ」
「は?優香置いてきたらかわいそやろ。」
「龍くん達にまかせたで大丈夫やって!!笑」
たいがい千里もすごいなと思いながらアタシ達はいつものたまり場へ向かった。