雪華〜winter luv〜

待ち合わせ場所には既に雪夜君がいた。

「ゆっ、雪夜くん!ごめんね」

「遅いやん!」

「しっ、支度に時間が‥‥。」

「可愛いから許す」

少し雪夜君が顔を赤くしていた事に気づき

私も、もらい照れをしてしまった

「あ‥ありがとう。」

「ほな行くか!」

「うっ‥うん!」

恋人でもないのに
手を繋いで私達は
初詣に行った。

雪夜君は子供みたいにはしゃぎ
なんだか少し可愛いかった。


「見ろや!すげーだろ?」

おみくじが大吉だった
ただそれだけで満開な笑顔で

凶を引いた私まで笑顔になれた

「雪華凶かよ〜残念やな!」

「所詮おみくじだしいいよ。」

「でもな?俺が大吉にしたるわ」

「え?」

「だーかーら!俺がお前が最高になる一年にしたる」

思わず私も笑顔になり
今まで人を信じない私が
初めて信じていいかな?
と思えた時だった。

また子供みたいに
雪夜君は指切りをしてきた

「ほな、約束守るからな!」

「うん!ありがとう」

そしてその日は
初詣で終わり車で雪夜君に
送ってもらい帰宅した。

< 11 / 25 >

この作品をシェア

pagetop