蔓薔薇
「心配すること無いよ
 セリだって、もう母親
 俺との色恋沙汰なんて
 頭にないよ
 
 きっと・・・」
   
「セリナさんは、これからも
 ずっと
 イサだけを愛してるよ」

「俺が好きなのは、お前だけだ
 
 そうだ・・・
 
 仕事が終わる頃にお店の前で
 待ってるよ
 
 正社員になったお祝いに何か
 食べに行こう、ねっ?」

セリナさんが、イサと過ごす
時間は、たかが数時間の事。

それなのに・・・
  
会社へ行かなくては・・・と
思う反面

行きたくない・・・

ここから一歩も動きたくない

私が居る。
  
ねえ、ミオ、貴女はここに
居てどうしたいの?
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