蔓薔薇
ずっと迷いの中、私は彷徨う
今日は仕事が休日の為、イサと
一緒にセリナさんのお見舞いへ
向かった。
「イサ、待ってたの・・・」
イサの後に続いて、病室へ入る
私の姿にキラキラと輝いていた
彼女の表情が一気に曇る。
「ミオちゃん・・・」
彼女の綺麗な瞳は言う。
イサと二人だけの時間を
邪魔しないで・・・と。
私はその瞳に耐えられず、花瓶
を手に病室を出た。
花を活けて戻る私は、病室の外
楽しそうに話し、イサの手に
甘える彼女の姿を見た。
あんなに楽しそうに、無邪気に
笑う彼女。
手首に巻かれた包帯の下に
痛々しい傷を持つ彼女。
その二人は、どちらとも紛れも
無いセリナさんの姿。
彼女の傍で優しく微笑み
見守る彼がいた。
今日は仕事が休日の為、イサと
一緒にセリナさんのお見舞いへ
向かった。
「イサ、待ってたの・・・」
イサの後に続いて、病室へ入る
私の姿にキラキラと輝いていた
彼女の表情が一気に曇る。
「ミオちゃん・・・」
彼女の綺麗な瞳は言う。
イサと二人だけの時間を
邪魔しないで・・・と。
私はその瞳に耐えられず、花瓶
を手に病室を出た。
花を活けて戻る私は、病室の外
楽しそうに話し、イサの手に
甘える彼女の姿を見た。
あんなに楽しそうに、無邪気に
笑う彼女。
手首に巻かれた包帯の下に
痛々しい傷を持つ彼女。
その二人は、どちらとも紛れも
無いセリナさんの姿。
彼女の傍で優しく微笑み
見守る彼がいた。