蔓薔薇
「確かに、あの道は暗くて
 危ないよ
  
 電灯も疎らで薄暗いし
 気をつけたほうがいいね
  
 俺があの時、気がついたから
 良かったけど、あのままだと
 彼奴らに、どこかへ連れて
 行かれてたよ」

そこへ、イサオさんが起きて
来て、キッチンの冷蔵庫から
ペットボトルの水を取り出して
飲む。
  
「イサ、起きたの?」
 
「おまえら、まだ居たんだ」
 
イサオさんは席に座り、煙草に
火を付けようとした、その時
彼女が彼の煙草を取り上げた

「吸い過ぎだよ
 
 これは、没収・・・
  
 でも、そんなに危ない場所
 なら引っ越した方が
 いいんじゃないかなぁ」
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