蔓薔薇
「セリは、関係ない・・・

 俺は、誰とも
 付き合う気はないよ
  
 悪いけど、わかってほしい」
 
その場所から立ち去ろうとした
その時

ユイが私の名前を語った。

私は、とても気になり
その場に立ち止まってしまう
 
「イサオさん
 ミオだけはやめて・・・
  
 ううん、絶対にあの子は
 やめたほうがいい
  
 ミオは私の兄と高校生の時に
 婚約していたの
  
 頑固な私の両親も兄のミオに
 対する真剣な想いを知って
 二人の事を認めていたわ
  
 それなのにミオったら
 兄以外の複数の男性と関係を
 持ったあげくに誰の子か
 分からない子供を妊娠して
 しまったの」  

やめて・・・

私の心の声が叫ぶ
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