蔓薔薇
でも私の心は耐えきれなくて
行為後は必ず気分が悪くなり
トイレで吐いてしまう日々

そんな私の行動に、彼、また
彼の両親は私の妊娠を疑った
 
そして、母親に責めたて
られた彼は自分の子じゃない
とあっさりと私を切り捨てた

「私は
 妊娠なんてしていない・・・
 
 ただ彼との関係に、心と体が
 NOと叫んでいただけの事」

そうして、私は妹の産まれて
いた実家へと戻った。
 
幸い妹が産まれた事で、義父の
私に対する行為は無くなった

話を終えた後の、私の瞳からは
涙が止めどなく溢れ出た。
 
今まで誰にも言えずに、ずっと
自分の内側に閉じ込め

我慢していた想いが、涙と一緒
に体の外へと流れて心がスーと
軽く、綺麗になって行くように
感じた。
 
でも、どれだけ涙が流れても
本当の私は、決して綺麗になる
ことなど無い。
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