慰めだから…
放課後…。
部活をさぼって、組の違う
友達のところに行って
泣いていた。

「ふられたのか~っ…」

「ははっ。もーどーでもいいよねえ」

「いろんな部活みにいくべ~っ!」
鞄を持って外に出て、
サッカー部を見たり野球部を見たり。

体育館の扉の近くに
陸上部の春樹がいて、
あたしは春樹のところにダッシュ!
「部活さぼりか~っ?」
「ちげーしっ!今からいーくーのー」
体育館から、男バスの知樹がでてきて、
「あ、彩佳!」
「あ、知樹」
「なにしてんのっ??」
「部活見学てーきーなっ?」
「あっそ~、愛しの人がいる
サッカー部でも見てたのっ?」
「ちがうから!つかさあ…」
あたしは、知樹の耳元に行く。
「ん?なに??」
「うちふられたんだよね~。」
知樹はあたしが告ったのしってるみたい。
噂がすごいらしくて。
男バスの彩斗が
「彩佳は告ってないよ」
って知樹に言ってくれたんだけど
ばればれだったらしく…
べつに知樹だし、いーかなあ…
と思って言った。
「ふられたのかあ~…」
「わかるっ!?うちの気持ちー」
「わかるわかる!
でも俺てっきりOKすると思ってたあ。」



そんなかんじの
会話だったと思う。

だんだん部活もおわりに近づき
「そろそろ昇降口行く?」
と友達が行ったので
あたしはうなずいた。

「今日も大地待ち?」
「うんっ。いろいろ愚痴聞いてもらう」

友達はあははと笑っていた。

「うちんち迎え来てるわ!
ごめん、また明日ね」

「あいよ~っ!ぢゃーね」
友達が手を振るから
あたしも手を振る。



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