アイスクリームみたいな恋したい!
その一言を…
『…僕……』
ゴクッ
あたしの脳内ではあの一言を待っていた。
『………』
『…す………』
『す?』
『……す…』
『す?』
『…あーっ!…やっぱ無理っ』
ガクッ
『無理なのかよっ!』
『あーもうっいっぱい練習したのにさぁ…。…はあぁー』
あ!そういえば、今日の高瀬いつもと違うな~。
ジーッ
『小林さん?僕なんかついてる?』
そっか!服だ!しかもネクタイ!
高瀬の普段着でネクタイは初めて見た。
あたしは高瀬のネクタイを引っ張った。
グイッ
『え…ちょっ…小林さん?』
『うっさい。高瀬…』
『…はっはい。』
『全くもう。あんた男でしょ?これくらい言ってくんないと
あたしこの先すっごい不安なんだけどぉ?』
『…そりゃあ、僕だっていいたい――』
グイッ
『わっ!!!』
チュ
あたしは高瀬の頬に軽く唇をつけた。