アイスクリームみたいな恋したい!
パッ
あたしはネクタイを離す。
『ふぅ~。』
そうだ。
あげてばっかじゃ嫌だから…
『――……さっきの…来年のクリスマスの貸しだから!ちゃんと返してねっ♪』
高瀬は顔を赤く染め、あたしに背をむけた。
『…………』
『なんかいいなさいよ。』
『…………』
んー。
クッキーを餌に…
トントン
『クッキー食べてくれない?』
クルッ
『それ、ちょーだい。』
高瀬が指すのはピンク色のビニール袋。
え?まるごとっすか?
『はい。』
ガサガサ
パクッ パクッ――
『……』
『まず…かった?』
『……………』