starlight
「...で、何が言いたいんだ」
はぁ、とため息をつき咲を睨む。
「私たち、やり直さない?」
...またか。
咲と別れてからも、
何度かこういうことがあった。
「お前が浮気したんだろ。」
「そうだけど~。圭吾だってしてたでしょ?」
「......」
「お互い様だって!
それにあれから色んな男と遊んだけど、
やっぱ圭吾が1番イイ男だから
もったいなかったなぁ~てカンジなわけ。」
咲の声を聞くと無性にイライラする。
「悪いけど俺、もう遊びは卒業したってか...
ちゃんとした彼女いるから。」
「え~!?何それ??つまんな~い」
「つまんなくて結構。分かっただろ?
さっさと帰れ。」
俺があしらおうとすると、
咲は俺の膝の上に乗っかってきた。
「っおい!降りろ」
「や~だ」
「マジでやめろって」
「ねぇ...じゃあさ、
私セフレでもいいよ?圭吾うまいし」
何考えてんだコイツ。
「ふざけんな。お前なんかもう興味ねぇよ」
「ふ~ん?じゃあ、興味出させてあげる」
...は?
気付くと俺は咲にキスされていた。
「...っ!!」
身体を引き離そうとするが、
思いのほか咲の力が強い。
殴るわけにもいかねぇし......
俺がもがいていると、
咲の舌が俺の唇を割って入ろうとしている。
...葵以外の女とのキス。
それは予想以上の嫌悪感を生んだ。
......ふざけるのもたいがいにしろ!!
俺はもう一度咲を引き離そうと
腕に力を込めた。
そのとき、
リビングのドアが
ゆっくり開いた。
「先生......?」