starlight











3日後の夜。

私は電話をかけた。

…寂しかったから。

30分後、私は杉浦先生の車にいた。

「もうちょっと早くに連絡してくるかと思ってた。
 案外良い子だね。」

笑う先生に、苦笑いしか返せなかった。

緊張していた。

「あの...先生」

「ん?」

「いえ...」

「てか俺先生って呼ばれるの嫌なんだよね。
 桐って呼んで?」

ぎこちなく頷く私を気にもとめず、

桐さんは車を走らせた。

「俺んちでもいい?何か食べに行く?」

ふるふると首を横に振る。

数分後、桐さんの家に着いた。

高そうなマンションだった。

桐さんは私をソファに座らせると、

横に座って肩に手を回してきた。

それだけでビクッと反応してしまう。

「緊張してるね?
 俺そんな怖い人じゃないよ?」

笑う桐さん。

「ココア飲む?」

頷く私に、桐さんはまたニコッと笑い、

ココアを少し口に含んだ。

次の瞬間、柔らかい桐さんの唇が私の唇を覆った。

そして唇の間から、甘いココアが流れ出してきた。

「…はっ…んん…」

飲むのもままならないまま、

桐さんの舌が滑り込んできて、

私の舌と激しく絡まった。

「ん...」

声が漏れる。

飲み損ねたココアが、私の首筋を伝う。

「...零れちゃってる」

桐さんはいつもより低い声で呟くと、

私の首筋に舌を這わせた。

「せっ...せんせ」

「桐って呼べって言ったし。」

「...桐さん」

「いい子♪」

桐さんはくすり、と笑う。



























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