starlight
----------*.圭吾.*----------
葵に別れを告げられた翌日。
重たい身体を引きずって、
なんとか学校へ行った。
これから...葵のクラスの授業がある。
授業道具を準備していると、
葵がいつもの友人達と理科室に入ってきた。
慌てて目を逸らす。
なんかもう、
気まずさ通り越して、苦しい。
泣きそうな気持ちを抑えながら準備を終えると、
やっぱり気になって、葵の方を見た。
......え??
葵......??
葵の頬は、赤くなっていた。
まるで、誰かに叩かれたように。
どうすればいい。
本当は今すぐにでも葵を連れ出して、
どうしたんだ、って聞きたい。
でも......
俺にはできない。
葵の元に走れない。