starlight
----------*.圭吾.*----------
また怒ってると勘違いされた。
普段から、普通に話していても
冷たい印象を持たれてしまう。
そんな自分に嫌気が差す。
慌てて頭を上げさせようと肩をそっと掴むと、
ブラウス越しにひんやりとした
冷たさが伝わってきた。
不意に抱き締めたいという衝動にかられる。
......何考えてるんだ俺は。
変態だな。
はぁ、と小さくため息をつく。
「じゃあ、ノート提出の確認をしようか。
クラス名簿を見せてくれるか」
クラス名簿を受け取り、チェックする。
「ん?瀬川と高本が提出してないな。
理由分かるか?」
「高本くんは家に忘れたらしいです。
瀬川さんは欠席です」
「そうか。来週までには出すように
伝えておいてくれ」
メモする俺の隣で、その様子を見ている生徒。