SWEET&HOT~甘いのと辛いのと~
転校生が来るのがそんなにも嬉しいのか…?



「皐月…移動証明書がここにあっても、その方が編入試験に合格するかはわかりませんし、もし合格しても私達のクラスの生徒になるかはわかりませんわよ?」



「うっそ!!マジで!?」



え…?まさかのその反応?


「だ、大丈夫!!もしもの時は私のお父さんの権力使ってでも!」



「いや、普通にダメでしょ」



思わず突っ込んでしまった恵子。



というか…転校生に対する皐月のこの情熱は一体どこから来るのか…。



転校生なら誰でもいい…というわけではなさそうだ。



「ずいぶんとその方を気に入ってるみたいですわね?」



自分で言っておきながら、自分の言葉に疑問を感じた。



移動証明書を見ただけで、一体どこをどう気に入るというのだろう?



移動証明書には前の学校の態度とか、どの中学校を卒業したかとか、その程度なのに。



「気に入ってるっていうか…楽しみなだけだよ。だって、この子金持ちの間では意外と有名人だしさ」
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