SWEET&HOT~甘いのと辛いのと~
「x2乗…」
「違います」
全部言い終わらないうちに、ピシャリと断言される。
「他に…この問題がわかる人はいませんか?」
皐月に助け船を出そうと、恵子が手を挙げようとした時だった。
「では、中川さん」
…え?
後ろを見ると、瑠莉が手を挙げていた。
指名された瑠莉は、音をたてながらゆっくりと立ち上がる。
そして…。
「y=2x2乗-3x-4…です」
シスターが笑顔になる。
「パーフェクトです。どうぞ座ってください」
そう言われ、瑠莉は座った。
恵子が言おうとしていた答えもパーフェクトだったが、瑠莉がパーフェクトとなるとどこか気分が悪かった。
皐月は尊敬の眼差しで瑠莉を見る。
それに気づいた瑠莉は、皐月を見て勝ち誇ったような笑みになり、小声で言った。
「お馬鹿さぁん」
だが、すぐに無表情になり正面を向く。
皐月は、内心ドキドキしていた。
馬鹿にされて悔しいという思いよりも、こんな風に笑うんだという思いの方が強かった。
というか、馬鹿にされているということに気づいていないだけかもしれないのだが…。
「違います」
全部言い終わらないうちに、ピシャリと断言される。
「他に…この問題がわかる人はいませんか?」
皐月に助け船を出そうと、恵子が手を挙げようとした時だった。
「では、中川さん」
…え?
後ろを見ると、瑠莉が手を挙げていた。
指名された瑠莉は、音をたてながらゆっくりと立ち上がる。
そして…。
「y=2x2乗-3x-4…です」
シスターが笑顔になる。
「パーフェクトです。どうぞ座ってください」
そう言われ、瑠莉は座った。
恵子が言おうとしていた答えもパーフェクトだったが、瑠莉がパーフェクトとなるとどこか気分が悪かった。
皐月は尊敬の眼差しで瑠莉を見る。
それに気づいた瑠莉は、皐月を見て勝ち誇ったような笑みになり、小声で言った。
「お馬鹿さぁん」
だが、すぐに無表情になり正面を向く。
皐月は、内心ドキドキしていた。
馬鹿にされて悔しいという思いよりも、こんな風に笑うんだという思いの方が強かった。
というか、馬鹿にされているということに気づいていないだけかもしれないのだが…。