真珠と青いマフラー
すると魔法がかかったように次々と役員が埋まっていった。


「おれ、副委員長やるぜ」

名をあげたのはトモだった。

お前につとまるかと中学生の頃一緒だったのかクラスの一部がクスクスと笑っていた。

「うるせーよ。俺だってできるし。」

トモは照れながら拗ねていた。
一体中学校時代、何をおくっていたのだろうか。
私も思わず心の中で笑ってしまった。



一瞬、トモと目があった気がした。


なんだろう。今のは。
彼に非はないが、昔の嫌なことを思い出した。
まさか目を合わせるのも無理とは。


あの子のことを考えながら、窓の外の春を見つめることにした。
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