描く夢の先に
決意
薄暗く…
薄暗い廊下
一つ歩けば闇が濃くなり
また一つ歩けば更に濃くなっていく
こつこつ…
不気味なほどに自分の足音が鮮明に聞こえてくる
こつこつ…
やがて突き当たりには茶色い朽ち果てたドアが待ち構えていた
僅かに手を振るわせながらも、ドアのノブに差し伸べる
ひやり、という金属の冷たい感触
ゆっくりドアノブを回していく
それと同時に前に開くドア
薄暗いはずなのに、そこには闇を集結したような何の特徴もない部屋
ただ、その何もない部屋で異様なモノが置かれていた
部屋のちょうど真ん中にあるノイズの入った映像を映しているテレビ
そのテレビから溢れる光が部屋や自分を照らす
音声も何も出ない、だが
ザーザザーという擬音が耳元で流れている感じがする
しばらくして、そのテレビからー……