five

「ってか、みんな鈴木だな!」


「本当だね!血縁関係なんてないのにね!」


不思議な縁もあるものだ。

まぁ、日本一多い名字だからね。






「俺とお前は関係持ってるでしょ…」




耳元で囁かれ、背筋がゾクってした。

反射的に鉄拳をお見舞いしてやった。

「変な言い方しないでよ。」


「…お前、バスケ部辞めて空手部入ったら?」


頬を抑えて奴は言った。


コイツも鈴木だっけ。



< 10 / 84 >

この作品をシェア

pagetop