five

斜め後ろのギャル男がひっきりなしに話しかけてくる。


…ちょっとウザイ…


何か後ろの女の子にも話しかけていて、ケイとかいう男に蹴跳ばされていた。


「慧!本気で蹴るなよ!痛ぇから!」


「ワリぃ。俺脚長いからさぁ。」


「アンタらうっさいわ。小那美ちゃん大丈夫?」

ケイの隣の女の子が言った。後ろの小さい女の子は挙動不審になっていた。



「ゴメンね。煩くてさぁ。あたし鈴木 菜緒!菜緒でいいよ!愛羅って呼んでいい?」


いきなり呼び捨てかよ?

あたしは少し戸惑って頷いた。



でも、嬉しかった。

あたし、女の子にはあんまり好かれないタイプだからね。


< 19 / 84 >

この作品をシェア

pagetop