five
「鈴木ファイブ結成にカンパ〜イ!」
京輔くんの合図で、缶をぶつけ合った。
愛羅ちゃんの胃袋の中にスイーツがひとつずつ消えていく。
あの細い体のどこに入っていくのかなぁ…?
本当に羨ましい。
「小那美も欲しい?」
「あっ…イエ…いいです!」
「愛羅プリンちょうだい!」
もう、違和感なく二人とも呼び捨てにしている。
「小那美も愛羅って呼んでよね〜!」
スイーツで満たされた愛羅ちゃんが言った。
「わ、わかったよ。愛羅…?」
あたしは戸惑いながら答えた。
「あたしもっ!」
菜緒ちゃんが言う。
「な、菜緒…?」
「俺もぉ!」
京輔くんが言うと、慧の拳が炸裂した。