five

パッ


小那美の小さな手がボールを弾いた。

そのまま、素早くヤンキーをかわして、シュートした。


ボールは弧を描いてゴールに吸い込まれた。





スリーポイントシュート





「勝ったぁ!」


小那美はみんなとハイタッチしている。


いつもの小那美ならフリースローでさえ、ゴールに届かないのに…?



酒の力って恐ろしいと、俺は実感した。


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